ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.36

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金沢大学広報誌|アカンサス No.36

発見! 金沢大学の研究がこんなところにも(手前)附属病院 中なかせ瀨 順じゅんすけ介 助教 (左奥から)附属病院 髙たかた田 泰やすし史医員,医薬保健学総合研究科 北きたがわ川 孝たかしさん,医薬保健学総合研究科大おおしま島 健たけし史さん※ PET 検査:ポジトロン断層撮影(Positron EmissionTomography)の略称。細胞の代謝を画像化する検査で,特にがんの診断で用いられています※治療と予防の両輪でスポーツ界を支える「Ready for Play」は,ストレッチや基本動作を多く取り入れ,1回約20分で実践できるメニュー構成となっており,ウォーミングアップを効果的に行えます沢大学附属病院整形外科のスポーツ整形外科班は,スポーツ傷害や膝?肩関節外科の診療を行っています。また,その知見を生かし,石川県のプロサッカーチーム「ツエーゲン金沢」のチームドクターとしても活躍。負傷した選手の治療やプレー続行の判断など,医療面でチームを支えています。同班では,膝前十字靭帯(ACL)や半月板といった膝関節のけがの治療に関する研究を重ねる一方で,スポーツにおけるけがの予防にも力を注いでいます。その1つが,ACL 損傷の予防を目的とした独自のトレーニングプログラムの開発です。世界中で普及している予防トレーニング「FIFA 11+」に注目し,体内を断層画像として捉えるPET 検査 などを用いて,トレーニング開始前と長期実施後の深層筋の状態を分析したところ,バランス能力が向上していないことを解明。バランス能力部分を補うため,足部内在筋のトレーニングを加えて開発されたトレーニングプログラムが「Ready for Play-金大整形トレ-」です。多くの人が利用できるよう,スマートフォンのアプリとして無料配信されています。「スポーツ整形外科医としての治療はもちろんですが,予防にも力を入れていきたいと考えています。ACL 損傷で苦しむ人が1人でも減ってほしい」と同班の中瀨順介助教は話します。病院では患者から信頼される医師として,フィールドでは選手やスタッフから信頼されるチームドクターとして活躍を続けるスポーツ整形外科班は,今後もスポーツ界を支えていきます。金スポーツドクターSport s Doctor02

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