11月2日,災害等におけるこころのケアを目的とした支援チームKEYPAT(※)は,地震の影響を受けた輪島高等学校を訪問し,2年生が1年かけて取り組んできたグループでの探求学習「街づくりプロジェクト(街プロ)」の中間発表会(第二次)に参加しました。
このプロジェクトは,地震の影響を受けた輪島市に元気を取り戻したい,他の場所に移り住んだ同級生や家族に帰ってきてもらいたいという高校生たちの思いが込められており,計画から実行まで学内外のサポートを受けながら取り組んできたものです。
KEYPATは,7月から3回授業に参加し,生徒たちの様子を見守りながら交流を続けてきました。実際に,「震災で中止された輪島の花火をクラウドファンディングにより復活することができた」「街中で映画上映と住民の交流の場をつくった」「猫も人間も食べられるお菓子の開発を行った」「みんなが利用できるリラクセーションスペースの開設をした」など,数々の夢がプロジェクトにより実現しました。また,東日本大震災の被災地を視察することにより,今後の能登の復興を考えるグループもありました。
奥能登の復旧?復興を考える上で,地元の若い世代の考えはとても重要です。KEYPATは,学校保健の知識と経験を生かして,輪島高等学校の先生方と学校コミュニティを支援していきます。
(※) “KEYPAT” is an abbreviation of the Kanazawa Educational Yell Psychological Assistance Team.
“KEYPAT”は災害等によって、こころの不調を抱えることになった方々を支援する金沢大学の全学的チーム(公式)です。
公認心理師を中心に構成されています。