4月20日,公開講座「歩いて学ぼう!岩石学シリーズ(1)尾山神社編」を実施しました。中学生から80代までの27名が参加し尾山神社,金沢城周辺でフィールドワークを行いました。
始めに,講師の理工研究域地球社会基盤学系の森下知晃教授は,「『岩石』とは何か?」と受講者に問いかけた上で,結晶の仕組みについて解説しました。一行は商業施設や尾山神社,金沢城の城壁を巡り,壁面などに使用されている石材を結晶の並び方や硬さに注目しながら,それぞれの岩石が形成された環境や過程について考察を深めました。
その後,森下教授は日本海から尾山神社,金沢城までの高低差に着目し,なぜ金沢城がこの地に建てられたのかを地質学的な側面から解説しました。また,先日の能登半島地震にも触れ,日本列島の成り立ちや活断層,プレートについて説明し,受講生からも活発な質問がありました。
受講生からは「戸室石で尾山神社,金沢城の石垣などが作られているのにびっくりした」,「岩石だけでなく,日本列島の成り立ちや活断層についても学べたのでよかった」などの感想があり,科学的考察に想像を交えながら,周辺の岩石や日本列島の成り立ちについて学ぶきっかけとなったようでした。
講師:理工研究域地球社会基盤学系 教授 森下 知晃
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