6月8日,自然科学大講義棟大講義室において,JST創発的研究支援事業「融合の場」公開シンポジウムを国立研究開発法人科学技術振興機構(以下,JST)との共催によりハイブリッド実施し,学内外から130名が参加しました。
本シンポジウムは,JSTの創発的研究支援事業(※1)の一環で,異分野研究の理解と融合研究を目的とした創発研究者(同事業に採択された研究者)間の公開交流イベントです。理化学研究所の合田裕紀子創発プログラムオフィサー,JSTの塩崎正晴理事,本学の和田隆志学長からのあいさつの後,さまざまな分野の創発研究者18名(うち本学6名(※2))が各研究テーマの概要や進捗状況について報告を行い,最後に華山力成創発運営委員(ナノ生命科学研究所 教授)より講評がありました。
シンポジウム終了後に行われた関係者限定のパネルセッションでは,新たなネットワーク構築や共同研究の可能性など,今後の異分野理解の進展及び融合研究の可能性を見据えた活発な意見交換が行われました。
また,同日には今年度の創発的研究支援事業の応募予定者向けに公募説明会を実施し,さらに,学内限定で本学創発研究者による採択者経験談をオンラインで開催しました。
(※1)創発的研究支援事業
特定の課題や短期目標を設定せず,多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため,既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的?融合的な多様な研究を,研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ長期的に支援するJSTの事業。(2022年度募集要項1.1.1より)
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(※2)今回発表を行った本学創発研究者6名とそのテーマ
理工研究域電子情報通信学系 准教授 中村 伊南沙 「トポロジーを用いたグラフの変形過程の解析と応用」
理工研究域地球社会基盤学系 准教授 髙山 雄貴 「空間経済分析枠組の再構築」
医薬保健学総合研究科 特任准教授 渡辺 知志 「肺胞マクロファージによる肺修復?再生法の開発」
医薬保健研究域薬学系 准教授 淵上 剛志 「早期がんを一元的に診断?治療できる医療技術の開発」
附属病院 助教 細川 晃平 「骨髄不全の分子基盤の解明と臨床応用」
医薬保健研究域医学系 教授 内藤 尚道 「臓器特異的血管構築機構の解明と応用」