10月22日,珠洲市三崎町小泊(こどまり)の金沢大学能登学舎において,「金沢大学能登学舎開設10周年記念式典」を開催しました。
本学は平成18年10月,旧小泊小学校の校舎を活用し,三井物産環境基金の支援を受け,能登の里山里海の保全?再生を目的とした「能登半島里山里海自然学校」をスタートさせました。以降,「能登里山里海マイスター」養成プログラム,黄砂研究の「大気観測?能登スーパーサイト」等,さまざまな教育研究活動を能登学舎において推進してきました。平成26年度からは,人間力強化プログラム「学長と行く珠洲合宿」も実施しています。
能登学舎の旧体育館で行われた記念式典では,山崎光悦学長と泉谷満寿裕珠洲市長らのあいさつの後,泉谷市長から中村浩二名誉教授に,珠洲市自然共生アドバイザーが委嘱されました。また,これまでの能登学舎での活動への多大なる支援に対し,山崎学長から,三井物産環境基金と珠洲市三崎町小泊区長の塚田司郎氏に感謝状が手渡されました。
感謝状贈呈後には,記念植樹や中村名誉教授の記念講演,環日本海域環境研究センターの松木篤准教授による黄砂研究の報告と新学術創成研究機構の菅沼直樹准教授による自動運転技術の実証実験の報告が行われ,約50名の参加者らは,能登学舎のこれからと,金沢大学の教育研究の発展,地域とのさらなる連携に向けて,思いを新たにしました。