10月1日,公開講座「ブラアオキ 小松編 -梯川に活かされ,梯川に悩まされる街-」を実施し,20代から70代までの24名が参加しました。
はじめに,講師の人間社会研究域地域創造学系の青木賢人准教授が,小松市街地の標高地図を用いて,梯川周辺地域は川と土地の標高差が少ないことに言及し,受講生らと共に小松市公会堂を始点にフィールドワークへ出発しました。
一行は梯川沿いに小松天満宮や小松城跡などを巡り,長い歴史の中で度重なる治水工事により姿を変えた現在の梯川と旧梯川の痕跡を辿りました。受講生らは講師の助言を受け,幾度となく洪水に見舞われてきた梯川のほとりに小松天満宮や小松城を建築したのはなぜか,歴史的背景と地理的要因に注目しながらその理由を考察しました。
受講生からは「人がいかにして自然と付き合ってきたか解き明かされて面白かった」「小松の成り立ちや,去年の洪水の機序が肌感覚で理解できて楽しかった」といった感想があり,洪水を避けながらもそれを利用し発展してきた小松のまちづくりについて理解を深めたようでした。
講師:人間社会研究域地域創造学系 准教授 青木 賢人