8月9日,ホテル日航金沢にて,第4回鈴木大拙-西田幾多郎記念金沢大学国際賞授賞式および記念講演会を開催し,学内外から約80名の参加がありました。
本国際賞は,本学にゆかりをもつ鈴木大拙と西田幾多郎にちなみ,臼井溢氏(1964年金沢大学医学部卒業)のご篤志を原資として,哲学?思想?宗教を中心とする分野で,国際的に卓越した業績を挙げた研究者を顕彰し,これにより,当該分野の研究の一層の進展を促すとともに,次代を担う若手研究者に対して大きな学問的刺激を与えることを目的として2017年6月に創設したものです。
第4回受賞者のリチャード?M?ジャフィ氏(デューク大学教授)は,鈴木大拙をはじめとする近代日本の仏教思想家の歩みを複眼的な視点から考察した研究が評価されました。授賞式では,和田隆志学長からジャフィ氏に盾,副賞,記念品が贈呈されました。
その後行われたジャフィ氏の記念講演会では,1950年代から60年代にかけてアメリカで行われた鈴木大拙のスピーチやセミナーを題材に,当時,どのようにして鈴木大拙が世界的な仏教家として高い評価を得ていったか,また,それらを通して鈴木大拙が伝えようとした思いについての考察が語られ,参加者からは,様々な質問や感想が寄せられました。