ネヴァダ大学リノ校
2023年度 北米〈アメリカ〉
K. R.(人間社会学域 国際学類 3年)
留学先、留学時期について(どのようにして決めたか)
私は2023年8月から2024年5月までの約10か月間、アメリカ合衆国のネヴァダ大学リノ校(University of Nevada, Reno/UNR)に留学していました。私には中高生の頃から留学をしたいという夢があったので、留学制度が充実した金沢大学の国際学類に入学し、留学を決意しました。漠然と英語圏に行きたいと考えており、私が金沢大学で履修していた授業ではアメリカの文化に触れたものが多かったので、実際に現地で学びたいと思いUNRに決めました。
留学前の準備として、何をすべきか(すべきだったか)
留学に求められた語学力はIELTS 6.0でした。いろいろな先輩方の留学体験記を読むと、どの体験記にも「早めに準備をするべき」と書かれていますが、本当にその通りです。私はIELTSを受験するのにパスポートが必要であることを知らなかったため、申込み締切日に間に合わず受験を一度見送ったことがありました。さらに自身の勉強不足により、必要スコアが取得できたのは提出期限の直前でした。ビザの申請や航空券の購入ももちろんですが、予防接種も早めに行いましょう。二度の接種が必要な場合、接種スケジュールを考慮しなければなりません。少しでも不安要素を減らすためにも、留学準備は十分な余裕をもって進めてください。
留学先について知っておくとよい情報
留学先については、UNRのホームページやSNS、過去の先輩方の派遣留学レポートを隈なくチェックすると良いですが、実際に留学した先輩方の声が一番参考になると思います。UNRに留学しようと考えている方がいらっしゃいましたら何でも相談してください!
留学中に取り組んでよかったこと、その理由(コミュニティへの参加、イベントの企画など)
大学が主催するイベントがたくさんあり、友人を誘って参加していました。大学のSNSをチェックするといろいろな情報をゲットできます。全学生向けのイベントから留学生向けのイベントまで様々です。現地の学生に加えいろいろな国から来た留学生が集まるので、人脈を広げる良い機会だったと思います。
留学中の苦労、それをどのように乗り越えたか
初めの頃はホームシックでとても辛かったのを覚えています。なるべく1人で過ごす時間を減らし、誰かを誘ってイベントに参加したり一緒にキャンパス内を散歩したりして気を紛らわしていました。そのうちに友人とも親しくなり、次第に現地の生活にも慣れていきました。授業は予習をしっかりすればついていけますが、ディスカッションがある授業ではクラスメイトが話すスピードについていけず、自分の意見を思うように伝えられないこともありました。ですが、UNRには意欲的な学生が多いので、ささいな疑問であっても繰り返し説明してくれたり、そこからさらに議論を深めたりします。そのため、わからないことがあったらその時点ですぐに聞くと良いです。わからないまま黙っているのではなく、意思表示が重要です。ゆっくり考えながら話しても皆真剣に耳を傾けてくれます。教授は親切な人が多く、クラスメイトも自分から勇気をもって話しかければほとんどの人が親身になってくれます。クラスに気軽に話せる友人を作り、わからないことがあればすぐに連絡し、解決していました。
留学経験をこれからどのように生かしていこうと考えているか
留学後の在学期間は卒業論文のテーマについて留学経験から考えていきたいと思っています。また、今回自身が留学生ならではの苦労や不安を経験したため、それらを生かして金沢大学に通う留学生や、これから海外へ留学する学生をサポートしたいです。
卒業後の進路について
私は留学を経て地元志向がより高まったため、公務員を目指したいと思っています。今回の留学で初めて地元を離れて暮らしましたが、日本という国、そして地元金沢の魅力を再発見することができました。
留学してよかったこと、成長(変化)したこと、その理由、派遣留学を志す後輩へのメッセージ
今回の留学では、語学力だけでなく人との関わり方や物事の捉え方など、内面的にも大きく成長できたと感じました。海外で長期間暮らすことで、育った国や言語など全く異なる背景を持つ学生と深く交流することとなります。毎日のように新しい発見、学びがあり、それらは非常に興味深いものでした。出発時は不安だらけで泣きながら飛行機に乗っていましたが、帰国する時には帰りたくないと嘆くほど毎日が充実しており、長いようで、終えると本当にあっという間の日々でした。限られた時間の中で最大限学びを深め、目一杯楽しんでください!少しでも留学を迷っている方はぜひチャレンジしてほしいです。