アメリカ ニューヨーク州立大学バッファロー校

掲載日:2024-10-8

ニューヨーク州立大学バッファロー校

2023年度 北米〈アメリカ〉

N. K.(理工学域 電子情報通信学類 4年)

アメリカ留学を通じて得た貴重な経験

2023年8月から2024年6月までの約10か月間、私はアメリカのニューヨーク州立大学バッファロー校(University at Buffalo, The State University of New York)でComputer Scienceを学びました。この留学を決めた背景には、英語力の向上とともに、アメリカの最先端の技術や教育に直接触れることで、IT分野における視野を広げたいという強い思いがありました。留学の決断に至ったきっかけや、その過程で感じたことを以下に述べていきたいと思います。

留学先と留学時期の決定について

留学先としてニューヨーク州立大学バッファロー校を選んだ理由は、まず同校のComputer Scienceプログラムが全米でも評価が高いことに加え、特に機械学習や人工知能の研究分野で優れた成果を上げていることでした。また、バッファローはニューヨーク州の中でも比較的物価が安く、生活費を抑えながらも質の高い教育を受けられる点にも魅力を感じました。留学時期については、日本の学期制度と異なるため、アメリカの秋学期(2023年8月)から春学期(2024年6月)までの期間を選びました。この期間を通して、1年間で多くの知識を吸収し、異文化の中で自分を試してみたいと考えました。

留学前の準備について

留学に向けた準備として、まずは英語力の強化が重要だと感じました。TOEFLの試験対策に加え、オンラインでの英会話レッスンを通じてリスニングとスピーキングのスキルを磨くことに力を注ぎました。また、渡米前には、バッファローの気候や文化、大学周辺の治安状況などについても調べ、現地での生活をイメージできるように努めました。特にバッファローは冬季の寒さが厳しいため、防寒対策を万全に整えることが大切だと感じました。さらに、アメリカの大学の授業は学生同士のディスカッションやプロジェクトベースの課題が多いため、プレゼンテーション能力やプログラミングスキルを事前に磨いておくことも心がけました。

留学先で知っておくとよい情報

ニューヨーク州立大学バッファロー校は、留学生向けのサポート体制が非常に充実しており、特に「International Student Services」というオフィスでは、ビザの手続きや住居探し、各種イベント情報の提供など、さまざまなサポートを受けることができます。また、バッファローはカナダ国境に近いことから、トロントなどへの小旅行も楽しめる点が魅力です。さらに、大学内には多様な文化背景を持つ学生が集まっており、国際交流を通じて多くの友人を作ることができました。

留学中に取り組んでよかったこと、その理由

私が留学中に特に力を入れたことは、学内外のコミュニティ活動への参加です。バッファロー校では、留学生向けのクラブ活動やプログラムが数多く存在していました。私は定期的に開催されていた「交流会」という日本に興味がある現地学生が集まるコミュニティーに参加し、そこで出会った友人と多くの時間を過ごしました。その友人たちとカナダ旅行や、ホームパーティーなどで時間を共にしました。

留学中の苦労とその克服法

留学生活での苦労の一つは、やはり言語の壁でした。特に授業中のディスカッションでは、ネイティブスピーカーと同じスピードで発言することが難しく、自分の意見をうまく伝えられないと感じることがありました。これを克服するために、授業の予習を徹底し、専門用語や関連トピックについて事前に調べておくことを習慣化しました。また、クラスメートや教授に積極的に質問することで、コミュニケーションを図りながら理解を深めました。それでも、クラスについていけない時は教授に聞きに行ったり、Office Hourを利用しました。

留学経験を今後どのように生かすか

この留学経験を通じて得た知見やスキルは、今後のキャリアにおいて大いに役立つと考えています。特に、プログラミングやプロジェクトマネジメントの知識に加え、異文化理解やグローバルな視野を持って問題解決に取り組む姿勢は、どのような職場でも重宝されるでしょう。今後は、この経験を生かして、日本のIT業界で国際的なプロジェクトに携わりたいと考えています。実際、この留学を機に培った語学力、ITスキルを使って日経大手のIT企業に就職する予定です。将来的には、国際的な視点を持った技術者として、社会に貢献できる人材を目指していきたいです。

卒業後の進路について

留学を通じて、私の将来の進路に対する考えも明確になりました。アメリカの企業文化や働き方に触れたことで、将来的には外資系のIT企業でのキャリアを考えるようになりました。また、グローバルな環境で得た経験を生かし、日本国内におけるITの国際化や多様性推進に貢献したいと考えています。今後は、留学中に培った英語力をさらに磨き、グローバルな舞台で活躍できるエンジニアを目指していく所存です。

留学してよかったこと、成長(変化)したこと

留学を通じて最も感じた成長は、自分自身に対する自信の向上です。異国の地での学業や生活を通じて、困難に直面しながらも自分の力でそれを乗り越えた経験は、大きな自信と成長をもたらしました。また、異文化の中で柔軟に考え、行動する力を身につけたことも、私にとって大きな収穫です。さらに、アメリカの大学の授業スタイルを通じて、批判的思考や自主性の大切さを学びました。これらの経験を通じて、将来どのような困難にも前向きに取り組む姿勢を身につけることができたと感じています。

後輩へのメッセージ

最後に、これから派遣留学を考えている後輩の皆さんへメッセージです。留学は決して簡単な道のりではありませんが、その分、多くの学びと成長を得られる貴重な機会です。現地の文化や習慣に積極的に飛び込み、多くの人と交流することを恐れないでください。困難に直面することもあるかもしれませんが、その度に自分を信じ、一歩ずつ前進することを忘れないでください。皆さんの挑戦が実りあるものとなり、将来の糧となることを心から願っています。

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