デュッセルドルフ大学
2023年度 ヨーロッパ〈ドイツ〉
K. R.(融合学域 先導学類 3年)
初めに
私は3年生の2023年10月から2024年7月末までの約10か月間、ドイツにあるデュッセルドルフ大学に留学していました。3年生のタイミングでの留学を検討している学生に、自分がなぜ10か月の留学にしたのかを含め、体験記として残すので、少しでも留学の助けになればいいなと考えております。
1.出国前?留学の準備
私が派遣留学を決定した理由の大部分を占めているのが、融合学域?先導学類のプログラムによるものが大きいです。私が所属している学類では、卒業要件として、海外留学?海外インターンシップというものがあり、そのことをきっかけに留学を決定いたしました。
また、留学期間について、これを読んでいる留学を検討中の学生には絶対に真似しないようにお願いしたい事項になりますが、私は2次募集のタイミングで留学の申し込みを行いました。その際、留学のための資金準備や卒業の時期を考慮し、半年間で卒業を遅らせないという決断をしました。しかし、JASSOの奨学金やその要件に、別の奨学金機構と併給できるということ。また、留学期間の分だけ卒業が延期する際の奨学金など、提出前に事前に確認しておくべき項目を見落としており、結果として半年間の派遣留学が決定した後に、留学期間の変更を申し出て、受理していただきました。
これを読んでいる学生には是非、この話を前例としてとらえるのではなく、教訓としてとらえていただきたいです。一生に一度かもしれない留学かもしれませんが、だからこそ留学に関する重要な決定については、自分の軸をしっかりと決めたうえで、確認漏れの無いように準備しましょう。
2.留学前の準備として、何をすべきか
留学前の準備として始めた方がよいことは、留学が決まっている国(英語圏ではない場合は特に)から金沢大学に来ている留学生とコミュニケーションをとる機会を作るといいと思います。今後自分が留学した際に生じる問題を、その留学生も抱えていたり、単語帳や外国語の授業にはない練習とコミュニケーションの実践ができるのでお勧めいたします。
私は実際にドイツから来ているほとんど全員の留学生と交流し、相手も日本人との交流を望んでいたため、お互いに歩み寄ることができ、交流を持った留学生の何人かは私の留学が決定していた大学からの学生だったため、ドイツに入国してからの街案内のお願いや、注意点をあらかじめ確認することができ、おかげで不安を抱えることなく留学を開始することができました。
3.留学先について知っておくとよい情報
ビザの取得について、加入が決められている保険や、住所など留学を始める前にそろえることが困難な書類があり、入国の際にビザが必要ないことから、ビザの申請についてほかの国への留学よりも危機感が薄くなってしまうことがあると思います。しかし、ドイツはビザの申請に際して申請書の提出から実際に受け取れるまで半年弱かかることがあります。そのため、半年で留学を考えている人のみならず、1年間の人も、留学が始まり、1か月ほどたったタイミングで申請ができるように準備をしておくといいと思います。
4.留学中に取り組んでよかったこと、その理由
留学中に取り組んだことは、人と関わりを持つ前に判断しないということです。見た目や体格を含めて、日本ではあまり見ることのない人が多くいます。話してみる前は、声がでかいという理由で、怒りやすいく、怖い人という印象が出てしまうこともあります。しかし、その偏見を払拭するところから異文化理解が始まります。
自分が心を開くことで相手も心を開いてくれるようになります。
自分の留学が成功するのか、失敗するのかは、環境ではなく、自分次第であるという考えを持っておくと、留学に対する姿勢がいい方に変わってくると思います。
5.ドイツでの生活
ドイツは1年のうち、夏と冬で大きく気候が変化します。冬のうちは17時には空が暗くなり、いろいろなアクティビティに制限がかかります。もちろん観光地では街頭などによって明るくなっていますが、気温の低下や風の影響で非常に寒くなってしまいます。12月に入るとクリスマスマーケットが始まるため、その時期は街に活気があふれますが、旅行には多くいけないかもしれません。
夏になると21時から22時の日没になるので、外で活動できる時間が長く、日本ほど湿気もないので、快適に過ごすことができます。旅行を考えている人はその時期に行くことをお勧めします。
6.結び
私の体験記は私の個人的な意見書のようになってしまい、もしかしたら、知りたい情報がないと感じている人も多くいるかと思いますが、先に知っておくと留学の助けになることを多く伝えることができたのではないかと考えています。
また、日本とドイツの文化の違いやそこからくる留意点については、留学をしてみて自身で体験することがいいと思います。
少しでも留学を検討している学生の助けになれば幸いです。