オルレアン大学
2023年度 ヨーロッパ〈フランス〉
Y. H.(人間社会学域 国際学類 3年)
私は、2023年9月から2024年5月までの8か月間、フランス中央部にあるオルレアン大学に留学をしました。オルレアン大学への留学を決めたきっかけは、世界最高峰の文化?芸術が揃う、花の都とも呼ばれるパリに一番近かったからです。
留学前の準備として、何をすべきか
金大の留学生や現地の人と渡航前に繋がっておくことです。そうすることで、この広い国の中で、自分はひとりぼっちではないという安心感が生まれます。金大の留学生であれば、既に留学を経験している先輩です。そのため留学生活での悩みを打ち明けることで、彼らからその悩みを解決するヒントを得られるかもしれません。また、現地のことに詳しい友達がいると、自分1人では辿り着けない場所に連れて行ってくれ、様々な情報を教えてくれます。人との出会いはタイミングかもしれませんですが、日本にいる時から積極的に国際交流のイベントに行くことが大切です。
留学先について知っておくとよい情報
フランスは学生にとても優しく、オルレアン以外の街やフランスの歴史を知る機会が多くありました。フランスは物価が高く、節約を心がけていました。お金のない私たち学生にとってはとても有り難かったです。例えば、国立の美術館や博物館は無料、オルレアンからパリまでのTERは平日は半額で土日は無料、U26の乗り放題パス、などがありました。(まだまだあります)あるものは使おうという精神で、今までは興味のなかった美術館に沢山行きました。
私は、通っていた学部の棟から徒歩10分の寮に住んでいました。バストイレは自室にありキッチンは共有でした。寮内の交流はあまりなく、個々がそれぞれ生活しているタイプの寮でした。キッチン用品は寮近くのIKEAやスーパーで揃えるか、貸し出しをしている団体から借りることができました。
留学中に取り組んでよかったこと、その理由
Couchsurfingというアプリを使って旅行をしたことです。もっとフランス人の生活を知りたい、新たな人と繋がりたいという気持ちから始めました。結果、かけがえのない出会いを得ました。語学に対して自信を失っているときに行ったからこそ、この人たちともっとコミュニケーションを取れるようになりたいと思い勉強のモチベーションが生まれました。
留学を通して
留学を通して、先を見通す力や失敗を恐れない気持ちが身についたと感じています。留学前の面倒な手続きを先に伸ばしすぎて、寮に住めないという渡航直後のトラブルから、この留学では先に伸ばすのをやめようと思い、常にやらなければならないことはすぐやるということを心がけていました。また、自分の失敗など気にする人は周りにいないし、失敗から学べることのほうが何千倍も多いということを学び、失敗を恐れず挑戦する姿勢を身につけることができました。
終わりに
留学中、私は、常に自分のプライドとの戦いでした。「間違ったらどうしよう」「初めて行くイベントだから怖い」と失敗を恐れる気持ちから、そのように何度も思いましたが、でもフランス語を上達させるためには人と沢山話すしかない、行くしかない、とわかっていたため自分を何度も奮い立たせました。日々の自分との戦いが、私を成長させてくれた気がします。大変なことも沢山でしたが、楽しかった瞬間の方が何倍も上回っていますし、フランスに行ってよかったと心の底から思います。最後に、この報告書を読んでいる皆さんの留学生活が、よいものになることを願っています。