マレーシア マラヤ大学

掲載日:2024-10-8

マラヤ大学

2023年度 アジア〈マレーシア〉

F. S.(人間社会学域 国際学類 3年)

留学の目的、留学時期について(どのようにして決めたか)

2023年9月から20247月の約10カ月間マレーシアのマラヤ大学に留学していました。

留学した目的は大きく3つあります。1つ目は語学力の向上です。英語と第二言語として選択していた中国語の向上を目指しました。2つ目は多民族国家の環境の中で自分の価値観や視野を広げることです。そして3つ目が自分のアイデンティティを確立させ、将来の夢を見つけることです。マレーシアを留学先として選んだのは、多様な文化が存在する国に魅力を持ったことと、途上国の問題に興味があったからです。

留学前の準備として、何をすべきか(すべきだったか)

IELTSで高い点数を取得することや高いGPAを取得することです。私は留学すると決めたのがギリギリでIELTS1回しか受験できなかったため、計画的に受験することをおすすめします。

また、ビザや現地の寮の申請は時間がかかるため早めにすることが大切です。パッキングに関して、生活必需品はもちろんですがお湯だけでできる日本食を持って行くことをお勧めします。基本的にはマレーシアには日系のお店が充実しているので心配しすぎることはないと思います。

留学中に取り組んでよかったこと、その理由(コミュニティへの参加、イベントの企画など)

新しいコミュニティやイベントに積極的に参加することだと思います。マラヤ大学のbuddyという留学生を助ける団体が毎週のようにイベントを開催してくれるので参加していました。ダンスやスポーツ大会、音楽や映画など様々なイベントに参加することで息抜きになると思います。また、市民権を持たない子供たちの学校などを訪問することや地球温暖化の授業に参加するなどボランティア活動を行いました。このように、少し興味があることは行ってみることを心掛けることにより、学べる機会を増やせると思います。

授業や生活面の状況、困難をどのように乗り越えたか

勉強面と生活面双方で苦労がありました。授業では主体的にプレゼンテーションをし、発言することが求められ、その準備に時間を要しました。最初の授業で私だけが日本人ということで教授が興味を持ってくれてたくさん質問をしてくれたのですがあまり答えることができず申し訳なかったのを覚えています。それから授業前に予習をするなどすることで対応していました。しかし、現地の学生はとても優しいので困ったときは頼ることが大切だと思います。

生活面ではたくさんのカルチャーショックがありました。衣食住の「衣」ですが、マレーシアは1年中35℃くらいの夏なので基本的に夏服だけで大丈夫です。しかし、熱帯雨林気候特有の大雨や雷雨が突然降るので温かい服も必要です。また、図書館やレストランなど室内温度が異常に低いため私はユニクロのフリースをいつも持ち歩いていました。「住」ですが私は寮に住んでいました。最初の寮はエアコンがない、シャワーは水しか出ないなどインフラ設備は十分とは言えませんでしたが寮の友達とご飯を分け合い、買い出しにいくなどして乗り越えました。交通機関は非非常に充実していると思います。電車やバス、「grab」(日本のタクシー)は非常に安く、移動で困ることはありませんでした。「食」ですが主に大学のカフェテリアで食べていました。目分量で値段が決まるのですがおおよそ200円くらいでした。マレーシアは物価が安く、食べ物は非常に安いです。

留学経験をこれからどのように生かしていこうと考えているか、進路について

これから留学を考えている方や在籍する留学生の方のサポートをしていきたいと考えています。自分の経験が少しでも誰かのためになればと思います。卒業後の進路は模索中ですが、海外で活躍できる仕事に就きたいと考えています。東南アジアでのインフラ問題改善の必要性を感じたので、それに関われる仕事や社会的に貢献できる仕事を探しているところです。

留学してよかったこと、成長(変化)したこと、その理由

留学中は大変なこともありましたが、ここまで一生懸命になれたということが自分を成長さしてくれたと感じています。自分の当たり前が当たり前ではないと気づいたときに何が普通なのか疑問に思うようになったので多様な視点を持てるようになったと思います。

派遣留学を志す後輩へのメッセージ(自分の体験を踏まえて)

少しでも留学に興味があれば、留学することをおすすめします。日本ではないところで生活することは困難もつきまといますがそれ以上に得られるものや学べることは大きいです。留学する理由は何でも良いと思うので、挑戦することが大切だと思います。皆さんの留学を心から応援しています。

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