コペンハーゲン大学
2023年度 ヨーロッパ〈デンマーク〉
Y. R.（人間社会学域 国際学類 3年）
私はデンマークのコペンハーゲン大学に2023年8月から2024年6月までの約10か月間留学していました。私はもともと北欧に興味があり、その中でもデンマークの幸福度の高さやデンマークデザインに興味があったためデンマークを留学先として選びました。またデンマークは治安が良いといわれていることや、デンマーク人のほとんどが英語を上手に話すということからも留学するのに最適な場所だと考えました。留学前の準備としては、ビザの取得や留学先での住居の契約、保険加入、奨学金の準備、基本的なデンマーク語の学習、コペンハーゲンの生活情報のリサーチを行いました。金沢大学にはデンマーク出身の先生やかつてデンマークに留学していた先生がいらっしゃったため、その方々から多くのアドバイスや現地の生活について具体的な情報を教えていただきました。コペンハーゲン大学は留学生に対するサポートが充実しており、留学生向けのオリエンテーションや交流イベントなど開催されています。また公共交通機関が発達しておりバスやメトロなどが頻繁に走っているため非常に便利です。自転車も主要な移動手段として利用され、レンタルサービスを利用することもできます。
留学中は、現地の学生やほかの留学生との交流を大切にすることを意識していました。日本語カフェという日本に興味を待った学生や日本人留学生などが交流できる場に参加したり、新しく出会った友人と積極的にコミュニケーションを取ったりしました。仲良くなった友達と一緒に映画を見たりご飯を作ったりなど素敵な思い出をたくさん作ることができました。最初は新しい環境に慣れるのに時間がかかり、言語の壁を感じることもありましたが、積極的に友達とコミュニケーションをとることで徐々に海外での生活や英語での会話、授業にも慣れることができました。また様々な場所に参加して多くの人と交流することで異文化理解にも繋がったともいます。大学では授業によって先生の話す英語が聞き取りにくいこともあり、ついていくのに苦労しましたが、予習を丁寧にすることで理解度がかなり変わりました。そしてデンマークは冬の日照時間が短く天気も良くないため気分が落ちてしまうことも多くありました。ですが、友達と会って何かする時間を作ったり、編み物などの新しい趣味を見つけて自分の時間を充実させたりなどメンタルを保つ工夫をして乗り越えることができました。今後は、これから留学を考えている方に留学体験を共有し、さらに金沢大学に来ている留学生のサポートも行いたいと考えています。また留学で培った英語力を低下させないためにも英語を使う機会があれば積極的に参加していきたいと考えています。
留学を通じて、やってみないとわからないことが想像以上にたくさんあるということを強く感じました。私自身、もともと勇気がなく現状に満足してしまうタイプであったため新しい事への挑戦に抵抗を感じていました。しかし一歩踏み出してみると、やって良かったと思える機会が多く素敵な出会いもたくさんありました。新しい事にチャレンジするのは精神的にもパワーが必要ですが、少しずつでも経験を増やし自分の知っている世界や価値観を広げられたらいいなと思うきっかけになりました。また自由な時間も多かったため自分自身と向き合う時間が増えたり、いろいろなバックグラウンドを持つ友達の話を聞いたりして、周りと比べずに自分らしくいることが大切だなと改めて感じることができました。
留学は何もかもが初めてですが、いろいろなことに挑戦し、新しい友人に出会うことで様々な考え方や価値観を学び成長することができると思います。留学の目的や目標は人それぞれなので、自分のやりたいことをみつけてそれを大切にして欲しいです。自分のペースでやりたいことを追求しながら、留学先での生活を楽しんでください。
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