アメリカ ネヴァダ大学リノ校

掲載日:2024-10-8

ネヴァダ大学リノ校

2023年度 北米〈アメリカ〉

J. T.(融合学域 先導学類 3年)

# 留学の動機

私が留学を決意した主な理由は、先導学類のカリキュラムに留学が必修単位として含まれていたためです。先導学類の教育内容は応用的で実践的な学びが多く、それらは非常に有意義であると感じています。しかし、理論的で基礎的な知識を深める機会が少ないと感じ、全学の協定校派遣留学を選択しました。留学中の学びを通して理論的な知識をしっかりと身につけ、自分のプロジェクトに役立てたいと考えました。

先導学類の同級生と共に進めている起業プロジェクトを通じて、自分のビジネスに関する基礎的な知識の不足を痛感しました。このプロジェクトでは、マーケティング戦略や財務計画など、実際のビジネス運営に必要なスキルが求められます。しかし、自分はそのような基礎知識を十分に持っていなかったため、これを補うためにビジネススクールの評価が高いとされるネバダ大学リノ校(UNR)を留学先として選びました。UNRでの学びを通じて、理論的な知識を強化し、プロジェクトの成功に貢献できるようになりたいと考えました。

さらに、将来的には国際的なビジネスシーンでも活躍できるようになりたいという願望もあり、留で学は単に学問的な知識を深めるだけでなく、異なる文化や価値観に触れることで、自分自身の視野を広げ、グローバルな視点を持ちたいと考えていました。

また、UNRを選んだ理由の一つには、現地でのネットワーキングの機会が豊富であるという点も挙げられます。大学やサークルのイベントには、業界の専門家や企業の経営者との交流イベントが頻繁に組み込まれており、これらの機会を通じて現地のビジネスコミュニティとつながりを持つことができます。これにより、実践的な知識だけでなく、将来のキャリアにおいても有益な人脈を築くことができると期待しました。

# 留学前の準備

私は過去に留学経験があったため、準備を始めるのが遅くなりました。この遅れから、ビザの申請や寮の登録がぎりぎりになり、不安な日々が続きました。この経験から、留学を決めたらすぐに準備を始めることを強くお勧めします。特に、TOEFLIELTSの受験が必要な場合、そのための準備も早くに始めるべきです。UNRではTOEFLとは別に独自の英語レベルを計測するテストが実施されますが、基本的にはTOEFLなどと同じ内容であるため、特別な準備は必要ないと考えていいと思います。しかし、留学前の準備は全ての面で早めに行動することが重要です。

ビザの申請に関しては、必要な書類が揃っているか、申請プロセスがどのようになっているかを事前に確認することが大切です。私の場合、ビザの申請がぎりぎりになってしまったため、ストレスを感じることが多かったです。ワクチンの接種などもぎりぎりになってしまいました。

寮の登録に関しても、早めに行動することが求められます。特に人気のある寮はすぐに満室になってしまうため、希望する寮に入るためには迅速な対応が必要です。また、寮以外にもアパートを借りる選択肢があるため、自分のライフスタイルや予算に合わせて適切な住居を選ぶことが大切です。

# 現地での学業

UNRでの学業は非常に充実しており、予習と復習のリーディングがとにかく多いです。日本にいるうちから読む量を増やすことで、現地での負担を軽減できるかもしれません。また、UNRの先生方との距離が近く、わからないことやレポート作成時などに定期的に相談することで、スムーズに課題を進めることができました。特に、教授とのオフィスアワーを活用し、個別に質問や相談をすることで、より深い理解が得られました。

個人的には、先生の英語は聞き取りやすく授業内容も理解できましたが、授業中のディスカッションや友達との会話でのリスニングには苦労しました。特に、アメリカの学生たちはディスカッションにおいて非常に積極的であり、自分の意見をしっかりと述べることが求められました。これに対して、最初は戸惑いもありましたが、徐々に自分も積極的に参加するようになり、英語力の向上に繋がりました。

また、UNRではギャンブル施設の経営に関する授業や、ラテンアメリカに関する授業など、現地ならではの講義もいくつかあります。これらの授業は非常に興味深く、普段の学びとは異なる視点を提供してくれました。特にラテンアメリカに関する授業では、文化的背景や経済状況について深く学ぶことができ、移民の多いアメリカが抱える課題を肌で感じながら学ぶことができました。

さらに、現地での学業を通じて、異文化コミュニケーション能力が向上しました。特に、グループプロジェクトやプレゼンテーションの機会が多く、学生と協力して課題を進めることで、異なる視点やアプローチを学ぶことができました。この経験は、将来的に国際的なプロジェクトを進める際にも大いに役立つと感じています。

# 現地での生活

私が暮らしていた寮は2人部屋で、トイレとシャワーはフロア共用でした。プライベート空間をどれだけ確保したいかによって、寮以外にアパートを借りる選択肢もあります。学内に住む場合、食事は寮や学内のレストランがメインとなります。学外にも飲食店はあるものの、比較的長距離の移動が必要で、公共交通機関は頻繁には通っていません。そのため、友達の車に乗せてもらうなどの工夫が必要です。

また、様々なサークルがあり、積極的に参加することをお勧めします。各学期の初めにサークルフェアが開催されるため、私はその際にいくつかのサークルへの参加を決めました。1年しかいないため、抵抗もあるかもしれませんが、サークル活動を通じて、現地の学生と交流する機会が増え、多くの友人を作ることができたので強く参加を勧めます。

長期休暇中には寮に別料金が発生するため、旅行を計画するのであれば長期休暇がおすすめです。ただし、時期によっては旅行先の飲食店やスーパーが閉まっている場合もあるため、事前に調査を行い、軽食を用意するなどの準備が必要です。私自身も、長期休暇中にロサンゼルスとマイアミを旅行しましたが、リサーチ不足が原因で苦労したタイミングがありました。

さらに、現地での生活においては、健康管理も重要です。気候の変化や食事の違いに適応するため、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。また、定期的に運動を行い、ストレスを適切に管理することで、健康的な留学生活を送ることができます。学内にはかなり充実したジムがあるため、定期的に運動をすることで体調を整えました。

# 最後に

個人的には、留学はメリットと同じくらいデメリットも大きい選択であるように感じます。自分の将来ややりたいことと照らし合わせて決断することをお勧めします。留学中には多くの困難や挑戦がありましたが、それらを乗り越えることで得られる経験や留学中に築いた人との繋がりは自分にとってすごく大切なものになりました。

留学を通じて、私は多くのことを学び、自分自身を成長させることができました。特に、異文化理解や国際的な視野を広げることができたことは、大きな成果です。また、現地での生活や学業を通じて、自分のスキルや知識を深めることができ、将来的なキャリアにも大いに役立つと感じています。

この報告書が、これから留学を考えている方々の参考になれば幸いです。

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