ニューヨーク州立大学バッファロー校
2023年度 北米〈アメリカ〉
H. M.(人間社会学域 学校教育学類 4年)
はじめに
私は、アメリカのニューヨーク州立大学バッファロー校(UB)に10か月派遣留学に行きました。バッファロー市は、自然が多く、田舎街で落ち着いて住みやすい雰囲気があります。ナイアガラの滝まで、車で30分ほどで行くことができ、パスポートを片手にカナダへ渡ることもできます。この報告書を読んで、皆さんの留学を後押しするための何かの参考になってもらえたら、大変嬉しいです。
留学を決めた経緯?留学前の準備
私は、大学に入学してからずっと長期留学にとても興味がありました。入学した当時、365体育投注_365体育直播-官网|平台@が流行し、長期留学ができるか不安でした。しかし、規制も緩和したなど様々な条件がそろい、今回、留学できる機会をいただけたことにとても感謝しています。
留学前の準備としては、どの派遣留学先でも資格の取得が必要だと思われます。私は、IELTSとTOEFLの対策をしました。早めに対策し、自分が行きたい派遣留学先の大学が求めるスコアを取ることができるようにしましょう。他にも、金大のELPの授業を履修しました。また、Podcastを聞いたり、YouTubeを見たり、英字新聞や雑誌を読んだりしていました。政治や科学、心理、音楽など、そのトピックならではの語彙や表現が出てきて勉強になり、多様な分野の情報を学ぶこともできて面白いです。
現地の生活
- 授業面
私は、主に言語学と教育学の授業を履修しました。教育学は、毎回ディスカッション行う形式の授業でした。ネイティブの学生や教授の話が速くて圧倒され、はじめは何を話し合っているのか聞き取れませんでした。考えがあっても、自ら進んで英語で伝えることができず、毎回悔しい思いをしました。私は、「何か一言、絶対に話そう」と自分で決めて、授業内容を予習して授業に臨みました。徐々に授業のペースに慣れてきて、学生のグループに入って、自分の意見を伝えることができるようになりました。私の発言や発表を評価していただいたときは嬉しく、自分の励みになりました。言語学も同様、レベルの高い授業で、教授や周りの学生から毎回刺激を受けていました。レポートやプレゼンなど授業内容に疑問があるときは、ライティングセンターや教授のオフィスアワーを訪ねて、質問しました。大学の教授やアドバイザーは親切で、親身になって話を聞いてくださるので、困ったことがあればとにかく何でも聞くと良いです。授業にもよると思いますが、アメリカの授業は基本予習が多いです。私は、勉強や課題は主に、図書館やキャンパス内でやっていました。UBには、24時間開いている図書館もあり、キャンパス内には至るところに机やイス、充電できる場所があるので、自分が集中しやすい環境を見つけやすいと思います。
- 生活面
私は2人のルームメートと共同で生活しました。幸いにも、私のルームメートは良い学生たちで、世間話や日常の話など、気軽な話を毎日共有し合っていました。私はEllicottという寮に住み、個室がなく3人が1つの部屋で住むタイプの部屋でした。ストレスを感じる時も多少ありましたが、譲歩し合いながら、お互いに気持ちを伝え合って生活しました。UBでは、事前に集計される生活習慣のアンケートをもとにルームメートが配置されるシステムで、確率的に生活リズムが似ている学生同士で部屋割りされると思います。しかし、必ずしも相性が合うわけではないので、その場合は部屋を変更しても良いと思います。
食事に関しては、秋学期はキャンパス内のレストランやフードコートで食事をすることが多かったです。grocery storeに行きたいときは、毎週土曜日に運行するシャトルバスを利用しました。春学期は、キャンパス内の食べ物だけでなく自分で作る余力がでてきたので、寮のキッチンを使用して、自分で食材を買い、基本的に自炊しました。
授業の空きコマでは、図書館で課題をし、時間があるときは、友達とキャンパス内で過ごすことが多かったです。UBには、ジムやスタジアム、音楽ホール、ゲームセンターなどがあり、施設がとても充実しています。友達とSwitchをしたり、音楽のコンサートに行ったり、スポーツの試合を観戦したり、とても楽しかったです。また、クラブ活動も盛んです。UBには、様々な施設やイベントが多くあるので、空きコマの時間を上手く利用しながら多いに活用すると、充実した毎日を過ごすことができると思います。
- 休日の過ごし方
留学生活では、課題に追われがちになるかもしれませんが、友達とより多くの時間を過ごすことも大事です。私は、休日はなるべく友達と一緒に出かける時間を作るようにしていました。UBは、日本語の授業があり、交流会も盛んに開催されており、日本に興味のある学生が比較的多いと思います。私も、日本語のチューターをしたり、交流会に参加したりして、多くの友達と積極的に交流しました。また、「自分が履修した授業について質問できるように、1授業で最低でも1人は知り合いをつくろう」と思って、授業内でも友達を作りました。様々な人間関係を築くためにも、授業内で自分から声をかけてみる、イベントに参加してみるなど、積極的に人と交流すると良いと思います。週末には、友達と一緒にご飯を食べに行ったり、バッファロー市内の動物園や植物園、downtownへ遊びに行ったりしました。また、友達のアパートに行ってパーティーにも参加することもありました。留学で出会った友達との交流は、貴重な時間です。多くの交流を楽しんでほしいです。
長期休暇では、冬休みに友達とニューヨークシティに行って本場のクリスマスを味わいました。また、Thanksgiving Dayでは他の州に住む友達を訪ね、現地ならではの祝日を過ごしました。アメリカは、同じ1つの国でも、州をまたげば街並みや雰囲気が全く異なります。機会があれば、違う州に行ってみるなどして、州独自の文化体験をしてほしいです。
おわりに
私は、UBで留学できたことを誇りに思います。私は将来、教職関係の職業に就こうと思っています。外国語のコミュニケーションの取り方や教育制度、異文化体験などについて、留学の経験を踏まえて、これからも考えていきたいです。また、海外の教育や大学院にも興味を持ちました。機会があれば、アメリカ又は違う国で自分の専門分野についてさらに研究したり、海外の教育に携わったり挑戦していきたいです。
自分が「やってみたい」と思ったことは、何でも挑戦してみてください。私は、留学を経て、自分の意見や気持ちをはっきり伝える力、自分で考えて行動する力がより身についたと感じています。現地の経験が、今後、将来の何かのヒントにつながるかもしれません。興味?関心のあることに取り組み、思いきり楽しんで、有意義な留学生活を送ってほしいです。皆さんの留学生活を応援しています。