第6回日本数学 A-lympiad 結果発表

受賞チームが決定いたしました!おめでとうございます!
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令和5(2023)年11月12日(日)に開催した「第6回日本数学A-lympiad」には,全国17都道府県25校から72チーム278名が参加しました。数多くの皆さんに御参加いただき,誠にありがとうございました。

厳正な審査の結果,下記のとおり受賞チームを決定いたしました。

 

 最優秀賞 

    開智日本橋学園高等学校

     1年 渡邉 智幸  1年 大和 蓮太朗  1年 和泉 仁虎  1年 手塚 綾太

 優秀賞

    済美平成中等教育学校

      5年 澤近 大地   5年 稲田 朝陽 ? 5年 上田 琥太郎  5年 中島 悠希

 優良賞

    金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校

      2年 茶谷 柊哉   2年 土田 陽智  2年 南部 瑛大  2年 小坂井 嶺

   石川県立小松高等学校

      2年 岡本 那智   2年 竹田 拓海  2年 杉山 広弥  2年 高塚 恵徳

   福井県立高志高等学校

 ? ? ? ? ? ? ?1年 藤井 郁晃   1年 市川 遙一  1年 豊田 拓己  1年 中森 大輔

   西大和学園高等学校

 ? ? ? ? ? ? ?2年 林 知歩    2年 武輪 真依  2年 宮原 大豪  2年 早川 実冴

   西大和学園高等学校

      2年 大木 滝平   2年 羽賀 篤  ? ?2年 内山 陽文? ? ? 2年 吉崎 大裕

   鳥取県立鳥取西高等学校

      2年 田中 陽登   2年 原田 辿地 ? ?2年 岡部 大生 ? ?2年 山田 慶太朗

   岡山県立岡山大安寺中等教育学校

     5年 多賀 勇仁    5年 安達 秀真 ? ?5年 谷口 陽多 ? ?5年 瀬尾 遼介

   岡山県立岡山大安寺中等教育学校

     5年 大塚 一輝    5年 後藤 姫夏   5年 山本 和翔 ? 5年 三上 柚倖

   岡山県立岡山大安寺中等教育学校

     4年 佐藤 みづき ? 4年 青木 和沙   4年 吉田 悠希 ? 4年 山口 真央

 

? 審査員奨励賞

   横浜創学館高等学校

     1年 小林 一稀  1年 高橋 寿衣知 1年 谷崎 宇宙  1年 星野 遥生?

   富山県立富山東高等学校

     2年 荒俣 楓太  2年 佐伯 一馬  2年 本田 賢介  1年 柿澤 利伎

   石川県立小松高等学校

     2年 安 悠雅   2年 萩本 和喜  2年 政浦 優衣  2年 大橋 慶人

   福井県立高志高等学校

     1年 作川 航   1年 工藤 空   1年 大脇 徹平  1年 入場 瑛音

   AICJ高等学校

     2年 岩上 史佳  2年 藤田 優音  2年 松尾 泰良  2年 王 佳慧

※優良賞および審査員奨励賞チームの記載順は高等学校および中等教育学校が所在する都道府県コード番号順

総評

数学を活用して社会課題を探究し「未来知」を切り拓く若者を讃える

実行委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授  大谷 実 

審査委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 准教授 伊藤 伸也

 金沢大学は,「金沢大学<グローバル>スタンダード」(KUGS)に掲げる「人類の一員として自己の使命を国際社会で積極的に果たし,知識基盤社会の中核的なリーダーとなって,常に恐れることなく現場の困難に立ち向かっていける人材の育成」を期待し「日本数学A-lympiad」を主宰しています。これは,多様な才能を有する高校生等のチームが,数学を活用して社会的課題を探究する資質?能力を競うものです。本年の第6回大会には,17都道府県,初参加校10校を含む25校,72チーム(278名)の参加がありました。世界大会は34回を数え,近年ではAlympiadやMiT (Math in Teams) という名詞や略語として用いられるようになり,国際通用性も高まっています。

 数理科学,数学を活用する諸科学,数学教育の研究者などからなる審査委員は,国際委員会による評価の観点を参考に,慎重にきめ細やかに審査を行いました。

 今回の課題は,ある運河の最適な航行計画や拡張方法を提案するとともに,根拠あるその説明を求めるものでした。

 参加した各チームは,実社会で起こりうる課題の解決を求める英文テキストを読み,事象について理解を深め数理的に捉え,前提や満たすべき条件を踏まえつつ仮定を自ら設定して,最適な提案とその妥当性の検証という探究に挑みました。また,単に数学の問題の答案としてではなく,助言者の立場から他者が読みやすく明確なレポートとすることも求められました。入賞したチームは,最終課題に先立つ課題群から得た知見を最終課題において活かしつつ,数学的な表現を適切に用い数学的論拠に基づく優れた提案と論理的で説得力あるその裏付けを兼ね備えた,読みやすくかつ読み応えのあるレポートを作成しました。今回参加したすべてのチームが,答えが一意ではない社会課題の解決に数学を柔軟に活用して探究する豊かな資質?能力を発揮していることに,審査委員一同,深い感銘を受けました。

 「未来知」を切り拓くために数学を活用して社会課題をチームで探究する力は,既存の知に依拠するAIとは別次元の瑞々しい発想や協働による創発を必要とします。

 金沢大学はこれからも,世界とつながりより良い社会を築く若き数理の探究者を応援します。来年度開催予定の第7回日本数学A-lympiadに多数のチームが挑戦することを願っております。

表彰式

日時:令和6年3月下旬(予定)

会場:金沢市内(予定)

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