授賞チームが決定いたしました!おめでとうございます!
2018(平成30)年11月18日(日)に開催した「第1回日本数学A-lympiad」には,全国10県13会場で47チーム180名の高校生1?2年生が参加しました。数多くの皆さんに御参加いただき,誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果,下記のとおり授賞チームを決定いたしましたので,お知らせいたします。また,最優秀賞?優秀賞の2チームを世界大会「Math A-lympiad」(2019年3月15~16日,オランダ)に日本代表として派遣いたします!
最優秀賞
金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校
2年 吉本 舜 2年 板坂 有? 2年 木村 拓登 2年 山本 京佑
優秀賞
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
4年 出口 佳奈 4年 渡邉 聖 4年 運 愛斗 4年 樋上 凌大
優良賞
山形県立山形東高等学校
2年 植村 航太 1年 内山 観 1年 佐藤 雅彦 1年 山科 優希
富山県立富山中部高等学校
1年 伊井 一馬 1年 浅野 愛來 1年 鷲本 謙 1年 金本 勝大
金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校
1年 和泉 雄大 1年 植田 将英 1年 大家 拓巳 1年 ジアン アニス
金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校
2年 白井 宏旺 2年 岸上 航大 2年 小林 喜大 2年 山本 航平
金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校
2年 助田 龍弥 2年 中田 開之 2年 長谷 雄真 2年 田中 郁斗
総評
数学を柔軟に活用して未来を切り拓く若者たち
実行委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 大谷 実
第1回日本数学A-lympiadコンテストの受賞者が決まりました。金沢大学は,世界とつながりより良い社会を築く「超然」の精神を涵養するため,数学を活用して現実課題の解決に挑戦する若者を顕彰する国際コンテスト「Math A-lympiad」幹事校となり,第30回記念大会への予選を兼ねた国内大会を実施しました。全国から参加した47チームが一日がかりで課題に取り組んで作成したレポートを,高校数学の著名な学外審査委員3名と私を含む学内委員3名とで,国際委員会の評価規準に基づき慎重に審査を重ね,入賞チームを決定しました。
今回の課題では,感染症と医療倫理に関わる英文テキストを読み解き,オープンエンドな課題に対して,自ら条件?仮説を設定して事象を数学化し,多面的?多角的に考察し,根拠に基づく判断を行い,グラフ等の数学的表現を適切に用いて明快な説明を行い,現実に照らして意味のある解決策を提言するレポートを,チームとして協働しながら作成することが必要でした。必要?十分な条件からなる問題を,個人が比較的短時間で答えを出すことに慣れている人には,戸惑いを感じたかも知れません。定型的な問題解決ではAIが人を凌ぐ時代にあって,今回参加した高校生の皆さんが,数学を柔軟に活用して答えが一意でない課題に創造的にアプローチする豊かな資質?能力を発揮していることに,審査委員一同,深い感銘を受けました。本選では,他国の代表チームと国際的に協働しながら一層複雑な社会課題に挑むとともに,豊かな交流の機会を通してたくさんの朋友を持つことを願います。
金沢大学はこれからも,世界とつながりより豊かな社会を築く若き数理の探究者を応援します。来年開催予定の第2回日本数学A-lympiadへの参加を期待しています。
表彰式
日時:平成30年12月22日(土)14:00~15:00
会場:金沢東急ホテル(石川県金沢市香林坊2-1-1)